院内研修(口腔内写真編)
こんにちは。
今回は先日行われた院内研修のご報告です。
今回の内容は‛口腔内写真・顔貌写真の撮り方’でした。当院では口腔内写真に力を入れており、今までにも何回か研修を行ってきましたが、今回は更なるレベルアップを目指しました!
当院を受診された方の中にはいきなりお口の中の写真を撮られてびっくりされた方もいらっしゃるのではないかと思いますが、そもそも口腔内写真ってどうして必要なのでしょうか。一言で言えば、‘記録’のためです。どんなにしっかり診察・検査をしても記録をしっかりとしなければ、時間とともに記憶による情報は薄れてしまいます。そこで、歯式・レントゲン写真とともに口腔内を写真に記録することで、より正確で多くの情報を得ています。たとえば、
🌼初診時の記録として・・・この初診時の記録をもとに、Dr.は治療方針を決定していきます。治療が進んだ後は、その変化のための記録として活用します。
🌼患者さんにご自身のお口の中の状態をより理解していただくために・・・ご自分のお口の中の状態を写真を見ながら説明を受けることで、虫歯や嚙み合わせ、歯茎の状態をより理解してもらえます。
🌼情報共有のために・・・当院には複数のDr.および歯科衛生士がいます。歯式・レントゲン写真に加え口腔内写真を撮ることで、より客観的に患者様の情報を共有できるようになります。
などなど、口腔内写真を記録するといいこと尽くしなのです。とはいえ、写真を撮る際には患者様のご協力が欠かせません。口角鈎(お口を広げる道具)を持っていただいたり、顎を動かしていただいたり。(しかもちょっとお口がツライ・・・)。ですので、できるだけ迅速かつ正確に行えるよう日々精進しています。
今回は、まず四日副院長による講義を受けました。それぞれの歯の役割や、ポイントになる点を症例を見ながら学びました。
その後、グループに分かれて実践です。正確に、かつスピーディに!
撮った後は自らチェック!必要な情報はちゃんと写っているか、拡大してもピンボケになっていないか・・・普段からやっているのですが、意外と難しいんです。。。
そして統一した規格にまとめ保存するところまで確認し合いました。
顔貌写真撮影も練習しました。これは主に歯列矯正やインプラント治療を受ける方が対象になります。
なぜ顔を撮影するの?一言で言えば、見た目の評価です。
まず目と目(瞳孔と瞳孔)を結んだ線を基準線として口の傾きを判断しています。また正面写真からは下顎の長さを、横向きの写真からは口の突出度、顎の角度などの情報を得ています。
歯列矯正をすると、少なからず顔貌が変化することがあります。治療前後の顔貌写真を撮影することは、治療効果を判断する上でとても大切な情報となります。
最後は、四日副院長から研修を通してのフィードバックを頂き、またスタッフ同士でも撮影時のコツやポイントを発表し合いました。
今回の研修は皆意見を出し合いながら和気あいあいと楽しく進めることができました。特に顔貌写真撮影では、お口を‘にぃっ’として笑っていただく必要があるので、とても良い写真が撮れたとのことです(笑)
少しでも良い写真を撮れるよう、これからも更なるスキルアップを目指し頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願い致します。