小児矯正
子どもの予防矯正治療


当院では子どもの矯正治療(予防矯正)をおこなっております。矯正治療は5~8歳ごろから始めることが可能です。
この治療では、口まわりの筋機能を改善する「マイオブレース」というマウスピース型の装置を使用します。
装着は就寝時だけでなく、1日1時間程度の装着中にアクティビティと呼ばれる口まわりのトレーニングを行います。
子どもの予防矯正「マイオブレース」
「マイオブレース」をおこなうことにより、以下のような口や顎に関わる問題の改善が期待できます。
- ● 口呼吸や舌の癖
- ● 飲み込みの癖
- ● 歯並びが悪化する原因の予防
- ● 姿勢の改善
さらに、顎の健やかな成長と発育を促進することで、将来的にお子様の口腔環境を整えます。
お子様に以下のような症状は
ありませんか?

- ● 口を開けたままにしていることが多い
- ● 鼻が頻繁に詰まる
- ● 指しゃぶりの癖がある
- ● 爪や唇を噛む癖がある
- ● 風邪を引きやすい
- ● 歯並びが気になる
- ● 姿勢が悪い
- ● 発音が不明瞭
- ● 歯ぎしりをしている
- ● 食事中に「クチャクチャ」と音を立てる
- ● 飲み込む時に力が入る

これらの症状が見られる場合、口周りの筋肉が十分に発達していない可能性があります。
その結果、顎の正常な成長が阻害され、将来的に歯並びが大きく悪化するリスクが高まります。
歯並びが悪化する主な原因
歯並びが悪化する原因には、主に以下の5つが挙げられます。
- ● 口まわりの筋肉の使い方に問題がある
- ● 顎の骨が未発達
- ● 悪い姿勢
- ● 舌の位置が間違っている
- ● さまざまな癖
歯並びや噛み合わせの悪さには遺伝的要因もありますが、生活習慣や癖が大きな影響を与えることも少なくありません。
例えば、口呼吸や舌で前歯を伸ばす癖、指しゃぶり、爪噛みなど歯並びに悪い事があります。
マイオブレースの特徴と
治療の流れ


「マイオブレース」は、口の筋肉のバランスを整え、正しい成長を促すための小児矯正装置です。
治療は5~8歳ごろから始めるのが一般的で、筋肉の発達を助ける、口まわりの癖を改善することを目指します。
マイオブレースの使用方法
- ● 日中:1時間
- ● 就寝中:装着
- ● トレーニング時:活用
お子様の年齢や口腔状態、顎の発育に応じて調整し、癖や習慣の改善を進めていきます。
歯を正しい位置に導くためのトレーニング


正しい呼吸の練習
鼻呼吸を重視、口呼吸の改善を目指します。
舌の正しい位置のトレーニング
舌を正しい位置に安定させることで、飲み込みの改善を図ります。
唇の筋肉トレーニング
唇の筋肉を鍛え、口まわりの機能を向上させます。
ご自宅でのトレーニングの成果を確認するため、月に1回の来院をお願いしています。
治療の進行状況に応じて次のステップへ向かいます。
マイオブレース治療の成功には
トレーニングが鍵
マイオブレースによる予防矯正は、装置の装着だけでは十分な効果を得ることができません。
治療の効果の約8割は日々のトレーニング(アクティビティ)によって決まります。
マイオブレースのメリット
1.目立たない治療法
専用のマウスピースを就寝中や日中に数時間だけ装着するため、見た目を気にする必要がありません。
従来のワイヤー矯正とは異なり、目立ちにくいことが特徴です。
2.後戻りが少ない
口まわりの筋肉を鍛え、歯並びを根本から整えることで、舌や頬の筋肉の圧力バランスが向上します。
その結果、治療後の歯の位置が安定し、後戻りのリスクが少ない傾向です。
3.歯を抜かない治療
適正な発育を即す治療方法で、顎のバランスを整え、歯を抜く必要はありません。
4.負担や痛みが少ない
マイオブレースは痛みがほとんどないため、お子様への負担が軽減されます。
また、治療期間中でも通常通り歯磨きが可能なため、むし歯のリスクを軽減できます。
5.全身の成長育成をサポート
口呼吸を鼻呼吸へと導くことで、正しい咀嚼や嚥下ができるようになり、全身の成長と健康をサポートします。
マイオブレースの治療ステージ

0~2歳:基礎づくりの段階
この時期はマウスピースを使わずに、親子で正しい「姿勢」を意識するトレーニングを行います。
座り方や抱き方を工夫し、将来のために正しいお口まわり筋肉の使い方や噛み合わせを即していきます。
3~5歳:初期の矯正段階
「インファント」という取り外し可能なマウスピース型の筋機能矯正装置を使用します。
1日2回、10~20分程度の装着を行い、顎の健やかな成長を促します。呼吸のトレーニング、歯並びの不調を予防します。
6~9歳:本格的な矯正段階
「マイオブレース」を使用した治療を行います。装置を装着しながら、舌・口・呼吸のトレーニングを継続し、歯並びの改善を目指します。
マイオブレース矯正の流れ

ステップ1:来院
お子さまと一緒にご来院いただき、ご要望を聞きながらお口の状態を確認します。
ステップ2: 精密検査
治療に必要な検査を実施し、データを収集します。
首元や襟元が楽な服装でのご来院をおすすめします。
ステップ3: 診断の説明
検査結果をもとに、お子様の口腔や治療方針、費用について丁寧にご説明します。
治療方針にご同意いただけましたら、治療を開始します。
ステップ4:治療開始
治療計画に沿って治療をスタートします。
マウスピースを装着するだけでなく、トレーニングを正しく行うことが治療成功の鍵となります。
ステップ5: 治療終了
お口まわりの筋肉バランスが整い、癖の改善が確認された場合、治療が完了します。
その後、3ヶ月に1回程度の成長、歯の生え変わりや状態を確認します。
治療終了後のメンテナンス
治療終了後も、癖が原因で再び歯並びが悪化する可能性があります。
良好な状態を維持するためには、定期的なメンテナンス通院が必要です。